オヤジ飲み

ひな祭りの夜。
神田の赤提灯「さ○○」に、オヤジ3人が集まった。

カウンターとテーブル1つ。
満席でも10人ほどの小さい店。
お酒もつまみも、キャッシュ・オン・デリバリー。
2,000円ほどをカウンターに置いて、
注文した品がくるたびに払っていく。
アメリカのバーなどでは多いけれど、日本では珍しい。

驚くのは、朝8時から営業していること。
朝まで仕事をして帰るお客さんのためだというから泣かせる。

常連さんも多く、一人客どうしが「コの字」のカウンター越しに会話をしたり。
それはいいのだけど、
僕の隣りの一人客がやたらに話しかけてくる。

3時ごろ仕事を終えて、ほかの店で一杯やり2軒目とのこと。
すでに4時間近く飲んでいるため、すっかりできあがっている。
一応は受けこたえするが、僕としては友人と話したいので、いささか迷惑。

いちど立って帰りかけたので「やれやれ」と思っていると、
また1杯注文して座ってしまった。

僕は友人に相談したいことがあったので、
こんどは話しかけてきても無視（笑）
そのうち諦めて帰っていった。

ああいう場合、
店の人間が「○○さん、こちらはお友達とお話しがあるんですよ～」と
話し相手になってあげるのがベストだと思う。

若いころ、「一人でバーにいても絵になる男」に憧れた。
しかし、間がもてなくて、意味なく手帳を見たり、本を読むしかなかった。

いちばんいいのは、カウンターで店の人と話をすること。


最近、一人で飲むのは家ぐらいかな。