2008年 05月 24日
パリ5日目(4月8日/火) |


“朝ビール”は、クローネンブルグ1664。
フランス・ビールのほとんどはドイツ国境の
アルザス地方かベルギー国境で製造されていて、
これはアルザスビールの代表的銘柄。
ストラスブールの町で1664年から造られる
ビールで、軽い苦味とコクがある。
8時半ごろ、軽く散歩。気温が日に日に上がってくるように感じる。
マドレーヌ教会の横ではマルシェが開かれ、魚や野菜を売っていた。




息子と会い、9時半ごろメトロでSAINT PAUL駅へ行き、レストランへ向かう。
移動遊園地や年代物のPIGGIOが、街の風景に溶け込んでいる。


ジェット機の音がしたので空を見上げると、キレイな飛行機雲が走っていた。

駅から10分ほど歩くと「ブレックファースト・イン・アメリカ」はあった。
その名の通り、パリにいることを忘れるようなアメリカっぽい雰囲気。
メニューは英語が主で、フランス語で補足。
テーブルにはケチャップやマスタードのボトルのほか、トースターまで置かれている。
コーヒーもアメリカン・タイプで、おかわりも自由。
卵の焼き方を選び、ポテト、ソーセージのセットを注文。
パンは好みによってトースターで焼く。久しぶりのトーストは新鮮に感じた。







高級ブランドに興味はないので「H&M」で服を見る。
世界28カ国に1,400以上の店を持つショップで、
商品が売り切れると再生産はせずに
次から次へと新商品を投入するのが特徴。
2008年秋には東京にも上陸するらしい。
30%~50%OFFのセールをやっていて、
僕は変わったデザインの白ボタンダウンシャツと
黒のコットンカーディガンを購入。
「H&M」のあと一度ホテルに戻ってから、
12時50分ごろオペラ座に向かう。
中に入るのは僕だけで、二人は近所を見て回ることに。
オペラ座は、ナポレオン3世がパリの大幅な都市改造計画を打ち出し、
ビジネスの中心だった地区に貴族や資産家の社交の場として建設したという。


舞台衣装のデザイン画や衣装も展示されている。


荘重な建物の中に、観客の静かな話し声が聞こえる。


いくつものシャンデリアが天井から下がる、豪華な室内。


1900人が座れるという観客席は赤と金で飾られ、優雅そのもの。


芝居や相撲の「升席」のような個室が並んでいる。
シャンパンでも飲みながら舞台を観ている貴婦人が目に浮かんだ。


1964年にシャガールが描いた天井画の下には、眩しく輝くシャンデリア。

パレ・ガルニエの中で有名な大階段。階段下部には、
光の束を持った女性のシャンデリア。


美術学校の生徒なのか、写生をしている。 スクリーンでは舞台の映像が観られる。


パリの最先端を行く地区として若者に人気のバスティーユ界隈。

ラップ通りをウインドウ・ショッピング。
歩道と車道の間に洒落たガードレール(ガードポール?)。


パリには10,000軒のカフェがあるといわれ、映画にも登場している。
モンパルナスの4大カフェ(クーポール、セレクト、ロトンド、ドーム)の1軒に
入ってみようと、3時40分ごろ、モンパルナスへ行く。
すると、学生のデモ行進のあとに物々しい警官隊が続き、道路を渡れない。
聖火リレーがあった翌日で、チベット人の開放を願う人たちのデモだった。
しばらく様子を見てから「ロトンド」に入る。
スタッフの応対も紳士的で、高級感が漂っている。
といってもコーヒーは3ユーロほどで決して高くはない。
同じ建物の一室でボーヴォワールは生まれたという。




高層のモンパルナスタワーを通り過ぎ、5時20分ごろにモンパルナス墓地へ。
サルトル、ボーヴォワール、ボードレール、モーパッサン、シトロエンといった
著名人が眠る墓地で、東京でいえば谷中の墓地のような所かもしれない。
30分ほど見てからメトロの駅に向かうと、
パリ在住のneigeさん(K-GOLDさんの親戚で帽子デザイナー)から携帯に電話。
予定していた荒和井さんご家族との夕食会に、参加していただくことに。
一度ホテルに戻り、6時半にロビーで荒和井さん、お母さん、奥さまと会い、
カルチェ・ラタンにあるフレンチレストラン「YOULIN(遊鈴)」に向かう。
パンテオンが見える坂の途中に店はあった。


息子が予約をしたとき、流暢な日本語で電話に出たので「?」と思っていたらしいが、
店に入るとフランス人顔の男性が「いらっしゃいませ」と言ってきた。
聞けば、京都で暮らしていたことのあるフランス人で、日本語はペラペラ。
(ヘタな日本人より上手かも・笑)
コース料理を頼み、まずはビールで乾杯。
白ワインのボトルを飲むころに、neigeさんが到着。
豚足のブリック巻き、冷製コーンスープ、タイのポワレ、豚バラのポワレを食べながら
フランス事情から、マラソンのこと、ハワイのことを話していたら、アッという間の3時間40分。
neigeさんは初対面だったが、さすがGOLD&走子さんの親戚。
その美しさからは想像できない楽しい女性だった。






荒和井さんとneigeさんの、グーな「変な顔」写真もあるが、
お二人にはご家族もあるのでモザイクを入れて掲載(笑)
ププママが、なぜ演歌歌手のようなポーズをしているかは不明。


楽しい夕食を終えホテルにもどり、
パッキングをすませたあと冷蔵庫のビールを1缶。
窓を開けると、相変わらずヒンヤリとした空気が流れていた。
帰国日(4月9日/水)
9時半にチェックアウト。
ロワシーバスの乗り場で息子に見送られて空港へ。
5泊という短い期間で「パリを満喫した」とはいえないが、
初めてのヨーロッパを味わうことはできた。
機内の窓から雲海を見ながら、
「次に来る時は、もう少し暖かい季節がいいな」と思った。

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by honomara
| 2008-05-24 17:26
| 旅行

