2008年 04月 06日
パリマラソン完走記 |
32回目を迎える「パリマラソン」は凱旋門近くからスタートし、シャンゼリゼ大通りを走り、
コンコルド広場からルーブル美術館、ノートルダム寺院を周回し、ヴァンセンヌの森、
セーヌ河畔沿いからエッフェル塔、ブローニュの森を駆け抜けて
フォッシュ大通り(凱旋門近く)でゴール。パリを巡る「観光名所ラン」として人気があり、
参加者は30,000名を越える。制限時間は5時間45分で、
サブスリー率5.5%だそうだ(2007年)。
出場するランナーは、フランス陸連の規定により健康診断書
(Medical Certificate)の提出が義務付けられている。
近所の病院に問い合わせてみると、診断内容によって5,000円~10,000円ぐらいすると
言われた。調べてみると、「この人間はフルマラソンを走れる健康状態です」
という医師の証明があればよさそうなので友人の医師に書いてもらった。
ホノマラと違い、スタートが8時45分なので
起床は6時50分でOK。窓を開けて空を見ると、
雲の合間に青空が見える。しかし寒さは変わらない。
昨日、ギャラリー・ラファイエットで買っておいた
サンドイッチ、バナナ、オレンジジュースで朝食。
ホテル近くのマドレーヌ駅からだと乗換えが必要なのでコンコルド駅まで歩く。
メトロのホームはランナーでいっぱい。
ウインドブレーカー、ジャージ、中にはランパンの人もいる。
僕はスパッツの上にジーンズを履き、上はキルティングのジャケット。
駅を出て近くで見る凱旋門は、上から迫ってくるような建物だった。
周りを見回しても日本人ランナーの姿がいないので、心細くなる。
エキスポでもらったビニールのポンチョを羽織ってスタートを待つ。
申告タイムによって、3時間、3時間15分、3時間30分・・・と
色別の旗がありそこに並ぶ。僕は3時間30分でブルー・レーンだった。
凱旋門を振り返って見る。
聞いてはいたが、石畳は走りづらそうだ。
8時45分。花火は上がらず遠くでピストルの合図が聞こえ、ゾロゾロと歩き出す。
ビニールのポンチョやウインドブレーカー、セーター、トレーナーなどが
沿道に向かって飛んでくる(日本の大会ではあまり見られない光景)。
あとで聞いた話によると、ランナーが去ったあと、
捨てられたウエアを袋やバッグに入れて拾って帰る人が何人もいるらしい。
僕も、脱いだポンチョをププママに渡してスタート。
2分ぐらいでスタート地点を通過しても、混雑で走れる状態にはならない。
石畳は段差もあるし滑りやすいので注意が必要だ。
「お~、シャンゼリゼ~♪ お~、シャンゼリゼ~♪」と歌いながら
シャンゼリゼ大通りを走ったかというと、それはしなかった。
15分ほど走っていると、横に「3:30」の旗を背負ったペースメーカーがいる。
しかし、後半のスピードを上げるのか「このペースじゃ30分は切れないぞ」と思う。
重厚な建物に挟まれながら走っていると、「自分はパリを走っているんだ」という気になる。
5Km地点通過が24分55秒。スタートの混雑の割に速かったのは
緩やかな下りでスピードが出たためか。
10Km地点(50分12秒)を過ぎてヴァンセンヌの森に入っていく。
堂々と立ちションをする外人が多いので驚く。
何ヵ所かでバンド演奏があり、応援を盛り上げている。
フランスにもいる、ヘンなおじさん。
水(ペットボトル)のほかにバナナ、オレンジ、お菓子が置いてある。
また、しばらく石畳が続き、SEMI(ハーフ)地点を通過。
下りが続き喜んでいたら、
登りが待っていた(笑)
バスティーユ広場を過ぎてしばらく行くと25Km地点(2時間7分)。
給水はペットボトル(数ヵ所にあるスポーツドリンクは紙コップ)なので、
道端には飲みかけのボトルが散乱している(もったいないなぁ)。
お~、セーヌ川だ。クルーズ中のお客さんも観戦。
橋の上も応援する人が埋め尽くす。
いくつかのトンネルを走るが、その中で長いトンネルがあった。
ダイアナの乗ったクルマが事故を起こした場所だったとあとで知る。
(その記念碑がアルマ橋にある)
27~28Km付近にププママと息子がいる予定だったが見当たらず、
「お互い見失ったかな。それとも場所を変更したかな」と思っていると29Kmあたりにいた。
撮影:息子
セーヌ川沿いを走っていると、エッフェル塔がどんどん大きく見えてくる。
沿道のパリッ子に写真を撮ってもらうと、
ゼッケンに書いてある僕の名前「TATSUO!」と呼んでくれた。
■大会のビデオに映っていた給水中のププ↓
35Km(3時間1分)を過ぎるとブローニュの森に入っていく。
たくさんの緑と大きな池があり、「ここがブローニュの森か」と思う。
給水所にカットされたスポンジケーキがあったので食べていると、
カップ入り飲み物がある。
底から2cmぐらいしか入っていないので「もしかしてワイン?」と思いながら飲んでみると、
やはりアルコール。ブランデーの味だったが、あとで調べてみるとリンゴ酒のようだ。
残りは4Kmぐらいだが、さすがの僕も飲み干すことはできなかった(笑)
40Km地点に到着(3時間36分)。「皇居半周もないぞ」と自分に言い聞かす。
キュートな、男のチアリーディングをパチリ。
なぜか40Km地点より派手な41Km地点。
ブローニュの森を出てフォッシュ大通りを走るとゴールもすぐ。
■大会側が撮ってくれた写真
ずいぶんと楽しそうに走っているなぁ。
ゴールが見えてきたので写真を撮ろうとすると、息子に声をかけられた。
2人で写真を撮り合っていたら、近くのフランス人に受けていた。
というか、息子が声をかけたのに気づかなかった僕を笑っていたらしい(笑)
フェンスのせいで、息子の眉毛がないように見える。
そしてゴール。
グロス48分、ネットで46分。
タイムを気にしないで走るマラソンも、いいなぁと感じた。
ゴールラインを過ぎると、水、オレンジ、バナナが並ぶ。
完走メダル
コンコルド広場からルーブル美術館、ノートルダム寺院を周回し、ヴァンセンヌの森、
セーヌ河畔沿いからエッフェル塔、ブローニュの森を駆け抜けて
フォッシュ大通り(凱旋門近く)でゴール。パリを巡る「観光名所ラン」として人気があり、
参加者は30,000名を越える。制限時間は5時間45分で、
サブスリー率5.5%だそうだ(2007年)。
出場するランナーは、フランス陸連の規定により健康診断書
(Medical Certificate)の提出が義務付けられている。
近所の病院に問い合わせてみると、診断内容によって5,000円~10,000円ぐらいすると
言われた。調べてみると、「この人間はフルマラソンを走れる健康状態です」
という医師の証明があればよさそうなので友人の医師に書いてもらった。
ホノマラと違い、スタートが8時45分なので
起床は6時50分でOK。窓を開けて空を見ると、
雲の合間に青空が見える。しかし寒さは変わらない。
昨日、ギャラリー・ラファイエットで買っておいた
サンドイッチ、バナナ、オレンジジュースで朝食。
ホテル近くのマドレーヌ駅からだと乗換えが必要なのでコンコルド駅まで歩く。
メトロのホームはランナーでいっぱい。
ウインドブレーカー、ジャージ、中にはランパンの人もいる。
僕はスパッツの上にジーンズを履き、上はキルティングのジャケット。
駅を出て近くで見る凱旋門は、上から迫ってくるような建物だった。
周りを見回しても日本人ランナーの姿がいないので、心細くなる。
エキスポでもらったビニールのポンチョを羽織ってスタートを待つ。
申告タイムによって、3時間、3時間15分、3時間30分・・・と
色別の旗がありそこに並ぶ。僕は3時間30分でブルー・レーンだった。
凱旋門を振り返って見る。
聞いてはいたが、石畳は走りづらそうだ。
8時45分。花火は上がらず遠くでピストルの合図が聞こえ、ゾロゾロと歩き出す。
ビニールのポンチョやウインドブレーカー、セーター、トレーナーなどが
沿道に向かって飛んでくる(日本の大会ではあまり見られない光景)。
あとで聞いた話によると、ランナーが去ったあと、
捨てられたウエアを袋やバッグに入れて拾って帰る人が何人もいるらしい。
僕も、脱いだポンチョをププママに渡してスタート。
2分ぐらいでスタート地点を通過しても、混雑で走れる状態にはならない。
石畳は段差もあるし滑りやすいので注意が必要だ。
「お~、シャンゼリゼ~♪ お~、シャンゼリゼ~♪」と歌いながら
シャンゼリゼ大通りを走ったかというと、それはしなかった。
15分ほど走っていると、横に「3:30」の旗を背負ったペースメーカーがいる。
しかし、後半のスピードを上げるのか「このペースじゃ30分は切れないぞ」と思う。
重厚な建物に挟まれながら走っていると、「自分はパリを走っているんだ」という気になる。
5Km地点通過が24分55秒。スタートの混雑の割に速かったのは
緩やかな下りでスピードが出たためか。
10Km地点(50分12秒)を過ぎてヴァンセンヌの森に入っていく。
堂々と立ちションをする外人が多いので驚く。
何ヵ所かでバンド演奏があり、応援を盛り上げている。
フランスにもいる、ヘンなおじさん。
水(ペットボトル)のほかにバナナ、オレンジ、お菓子が置いてある。
また、しばらく石畳が続き、SEMI(ハーフ)地点を通過。
下りが続き喜んでいたら、
登りが待っていた(笑)
バスティーユ広場を過ぎてしばらく行くと25Km地点(2時間7分)。
給水はペットボトル(数ヵ所にあるスポーツドリンクは紙コップ)なので、
道端には飲みかけのボトルが散乱している(もったいないなぁ)。
お~、セーヌ川だ。クルーズ中のお客さんも観戦。
橋の上も応援する人が埋め尽くす。
いくつかのトンネルを走るが、その中で長いトンネルがあった。
ダイアナの乗ったクルマが事故を起こした場所だったとあとで知る。
(その記念碑がアルマ橋にある)
27~28Km付近にププママと息子がいる予定だったが見当たらず、
「お互い見失ったかな。それとも場所を変更したかな」と思っていると29Kmあたりにいた。
撮影:息子
セーヌ川沿いを走っていると、エッフェル塔がどんどん大きく見えてくる。
沿道のパリッ子に写真を撮ってもらうと、
ゼッケンに書いてある僕の名前「TATSUO!」と呼んでくれた。
■大会のビデオに映っていた給水中のププ↓
35Km(3時間1分)を過ぎるとブローニュの森に入っていく。
たくさんの緑と大きな池があり、「ここがブローニュの森か」と思う。
給水所にカットされたスポンジケーキがあったので食べていると、
カップ入り飲み物がある。
底から2cmぐらいしか入っていないので「もしかしてワイン?」と思いながら飲んでみると、
やはりアルコール。ブランデーの味だったが、あとで調べてみるとリンゴ酒のようだ。
残りは4Kmぐらいだが、さすがの僕も飲み干すことはできなかった(笑)
40Km地点に到着(3時間36分)。「皇居半周もないぞ」と自分に言い聞かす。
キュートな、男のチアリーディングをパチリ。
なぜか40Km地点より派手な41Km地点。
ブローニュの森を出てフォッシュ大通りを走るとゴールもすぐ。
■大会側が撮ってくれた写真
ずいぶんと楽しそうに走っているなぁ。
ゴールが見えてきたので写真を撮ろうとすると、息子に声をかけられた。
2人で写真を撮り合っていたら、近くのフランス人に受けていた。
というか、息子が声をかけたのに気づかなかった僕を笑っていたらしい(笑)
フェンスのせいで、息子の眉毛がないように見える。
そしてゴール。
グロス48分、ネットで46分。
タイムを気にしないで走るマラソンも、いいなぁと感じた。
ゴールラインを過ぎると、水、オレンジ、バナナが並ぶ。
完走メダル
by honomara
| 2008-04-06 23:14
| ランニング