2007年 06月 07日
コピーの力 |

僕が所属しているTCC(東京コピーライターズクラブ)では毎年、審査会が行なわれる。
「東京」とついているが、応募は全国からあり会員も全国にいる。
そして、TCC会員に対する賞と、会員以外に対して与える新人賞が決まる。
新人賞を受賞すると会員になれるため毎年多くの応募があり、
今年は640名の中から37名が会員になることができた。
僕が会員になったのは1985年。あれから22年が経過したことになる(遠い目)。
応募作品の審査は、実際に掲載された新聞・雑誌広告、ポスター、
カタログ、パンフレット、オンエアされたCMを
数十名の審査員がステップを踏んで選んでいく。
その際、コピーがよくてもデザインが悪いと落ちてしまうことがある。
逆に、コピーはそれほどでないのにデザインの良さで選ばれることもある。
広告として全体の完成度が大切なわけだ。
しかし、新たに会長になった仲畑貴志さんは、
以前から「コピーライターの会なんだから、コピーで選ばなきゃ」という考えを強く持っている。
いいコピーは原稿用紙に書いてあるだけでも、いい。
というわけで、5月22日(火)~6月9日(土)まで
カレッタ汐留のアド・ミュージアム東京で開催されている「TCC広告賞展」では、
実際の入賞作品とは別に、
コピーだけをパネルで展示するという初めての試みが面白い。
壁に貼られた「文字だけのポスター」は異様な雰囲気だけど、
1点1点のコピーを読んで(見て)いくと、コピーライターの力量がわかる。
キャッチフレーズの力は大きいな、と改めて感じた。
by honomara
| 2007-06-07 22:07
| 仕事

