明日の記憶

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「誰だっけ。ほら、あの人」
最近、こんなせりふが多くなった。
「俳優だよ。あれに出てた。外国の俳優だ」
代名詞ばかりで、固有名詞が出てこない。
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映画を観る前に原作を読もうと思っていたわけではないけれど、
書店で最初のページを読んだら、つい買ってしまった。

冒頭のようなシーンは自分にもあるし、
主人公の佐伯が広告代理店に勤めていることも身近に感じた。
50歳を迎えようとする佐伯を襲う、若年性アルツハイマー。

人の名前が思い出せない。映画のタイトルを忘れる。
得意先への道も、人との約束も、
最後には家族の名前や顔も忘れてしまう。

なんと恐い病気だろう。


お酒を飲み過ぎたときなど、
何を話したか、３軒目はどの店に行ったか、誰がいたか、
どうやって家に帰ったか、何時ごろ家に着いたか、
覚えていないことがある。
もしかして、アルコール性アルツハイマー？
って思うことも。

学生時代は、友だちの電話番号とか頭に入っていて、
見なくても電話をかけられたのになぁ。

「明日の記憶」は５月13日から一般公開される。
泣くのはわかっているから、一人で観に行く予定（笑）