2005年 05月 19日
ゴッホ展 |

東京メトロ東西線・竹橋駅で降りて東京国立近代美術館に向かう
やけに人が多い。まさか行列? その「まさか」だった。
平日の夕方5時過ぎなのに入館するのに7列ほど折返しができるぐらいの人。
最後尾に行くとプレートをもった係員が
「ただ今の待ち時間は80分です」と案内をしている。
さすが、ゴッホ。
まるで、ディズニーランドの人気アトラクションか、混雑した空港のイミグレ。
明日、明後日はこられないので並ぶことにした。
実際には40分で入館できたが、それだけの人がいるわけで、館内も人、人、人。
近くで見るには、人の流れに沿ってジワジワと進むしかない。
1点をゆっくり鑑賞するなら、列の流れから離れて後ろから見ることになる。
わずか十数年の活動で約2000点の作品を遺したにも関わらず、
生涯で一つの作品〈赤い葡萄畑〉しか売れなかったというから気の毒だ。
ゴッホの油彩30点と、
ミレー、セザンヌ、モネ、ゴーギャンなど関連する作家の油彩約30点。
中でも目を引いたのは、日本の花魁(おいらん)を描いた作品(上の写真)。
ゴッホの浮世絵への関心は高く、自分で展覧会を開いてしまうほどだったという。
ただし日本人が描いた元の絵と比べると、明らかに違う。
ふと、「欧米人がつくった日本庭園」が目に浮かんだ。
by honomara
| 2005-05-19 21:53
| 鑑賞

