2005年 11月 23日
ALWAYS 三丁目の夕日 |

30年前から連載中の人気漫画「三丁目の夕日」が映画になった。
まず、緻密な時代考証と、特殊撮影やロケセットにド肝を抜かれる。
何が凄いって、昭和33年の東京が再現されている!
建設中の東京タワー、都電、車、看板、ポスター、氷で冷やす冷蔵庫…。

高度成長期の東京を舞台に、庶民の生活が見事に描かれていた。
テレビ、冷蔵庫といった、日本では珍しい電化製品に興奮する人たち。
時代の象徴として東京タワーをシンボルとした。
実は、僕も建設中の東京タワーを見に行ったことがある。
親類が麻布(今の麻布からは想像できない静かな街)に住んでいて、
従兄と一緒に歩いて東京タワーに行き、
基礎となる土の山に登って遊んだ(歳がバレるっつーの・笑)。
もちろん、「ALWAYS」はただのレトロ映画ではない。
製作者が言いたいのは、
「本当の豊かさはお金なんかじゃないんだ」ということだろう。
心の温かさや、人を愛する気持ちを失ってはいけない。
笑えるけれど、泣かせる映画。
劇場の照明が点くと、目を赤くした人がたくさんいた。
エピソード:戦前を描いたドラマに茶髪の俳優がいたりするが、
この映画は、撮影前から俳優さんに
石鹸シャンプーを使わせて当時のバサバサ髪を再現したという。
by honomara
| 2005-11-23 23:02
| 鑑賞

